「筋肉つけたくない(でかくしたくない)ので筋トレしないようにしてます。」
ボクシングジムのある若手プロからこんな話しを聞きました。しかし、この手の話をする人は誰かに何かを忘れて教えられている場合が多く、その情報を鵜呑みにしていることでフィジカルトレーニングをしない場合が多い。
フィジカルトレーニングは、スポーツスキルにおいての筋力、心肺機能の強化トレーニングです。フィジカルが弱ければ、競技者としての結果もなかなかついてきません。
それでも「筋肉つけたくない(でかくしたくない)から筋トレをしない。」と言う魔法の言葉からフィジカルトレーニングをしないのです。
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・・・ちょ、ちょっと待て。
ハードな有酸素運動は筋肥大を低下させる。
これは科学的にも証明されていること。
だから、筋肉をでかくすることが目的のボディビルダーはハードな有酸素運動をしません。
しかし、アスリートの場合、競技パフォーマンスをあげるために有酸素運動は必要不可欠です。とくに試合時間も長く常に身体を動かすスポーツ(マラソン、サッカー、テニスなど)なら尚更で、この手の競技者で有酸素運動をしない選手はまずいません。
ボクシングの練習種目の多くは有酸素運動です。
- ロープワーク
- シャドーボクシング
- ミット打ち
- サンドバッグ
- マスボクシング
- スパーリング
例えば週4~6日ボクシング練習をしていて、別時間にはランニングやバイクなども定期的に行っていれば、すでに筋肥大しにくい環境と言うことが言えるでしょう。
この中で、週2回程度の高重量の筋力トレーニングをしたとしても、ボディビルダーのような身体にはなりません。これが一般的にボクサー体型と言われる細くて引き締まった身体とごっつくて大きい身体のボディビルダーの違いです。
つまり、スポーツにおける競技者はその競技の基本練習をしていれば、別日に筋力トレーニングを含んだフィジカルトレーニングをしても筋量が急激に増加することはありません。むしろ、やらなければ筋肉は細くなっていくはずです。
筋肉のありなしで言えば、筋肉はある方が瞬間的なパワーは上がりますが、その分、身体は筋肉と言う鎧を纏うため身体は重くなります。
競技種目により必要な筋肉量は違いますので、この辺の話しはまた次回にでも。
緩い食事制限で体脂肪率は10%代へ。
体重・体脂肪率の変化
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